英語だけじゃない!社会力・心も育てるちょっと変わった英語教室「ラボ・パーティ」

子どもの習い事ランキング、常に上位の「英語教室」。

これからの時代、英語が話せるのは当たり前と言われ、小学校での英語教育も必修化されました。

「将来英語で苦労してほしくない」「早いうちから英語に慣れておいた方が…」と思うのは、当然の流れかもしれません。

数ある英語教室の中から、今回はちょっと変わった(?!)英語教室『ラボ・パーティ』をご紹介します!

『ラボ・パーティ』が目指すのは、英語力だけではありません。

言葉を超えた異文化コミュニケーション力とは?

これからの社会で求められる社会力も身につく英語教室って?

ただ「言語」としての英語を勉強するだけではない、とっても面白い『ラボ・パーティ』の世界をのぞいてみましょう!

ラボ・パーティとはどんなところ?

大手から個人経営のところまで、数多く存在する英語教室ですが、『ラボ・パーティ』(以下ラボ)という名前はあまり聞きなじみがないかもしれません。

実は創立1966年、今年55周年になるそうです!

(ちなみに「パーティ」はグループ・団体の事を意味しておりまして、パーティピーポーのパーティではありませんのでご注意下さい。)

日本各地に「テューター」と呼ばれる講師が、教室を開いています。

その数何と2000教室!

それでは『ラボ』の特色について簡単にご紹介します。

子ども達で作り上げる英語劇

子ども向けの英語教室には、さまざまな学習方法が採用されていると思いますが、『ラボ』がメインで行っているのは「テーマ活動」という一風変わったスタイルです。

テーマ活動とは?ラボの教材は、絵本とCDです。

CDには、絵本を日本語・英語の両方で朗読したものが、音楽付きで収録されています。

 

子どもたちは、繰り返し絵本を読んだりCDを聴いて、最終的には自分たちでそれを英語劇に作り上げ、表現していきます

 

英語、日本語の両方でセリフを覚えるのはもちろん、その時の登場人物の感情や物語の背景などにも想像をふくらませ、仲間と話し合い、作り上げていく過程の中で、「生きた英語」を身につけていきます

自分たちで劇を作っていくなんて、ユニークですよね!

テキストに書かれた単語をそのまま覚えるのではなく、テーマ活動を通して、「体験」することで言葉の意味を覚えていく、ということですね。

異年齢のグループで活動

『ラボ』の教室では、年齢差のあるメンバーが一緒に学んでいます。

年齢差のある子ども同士で遊ぶことがすっかり減ってきた最近では、このような機会は貴重ですね。

歳の違う仲間と話し合い、協力し、時には譲ったりしてコミュニケーションを取ることで、自分の意見を伝える力、協調性、違いを受け入れる柔軟性が身についていくということです。

それって、これからの国際社会で、言葉以上に大切な能力ではないでしょうか。

英語と、これから生きていくのに必要な社会力(※)も身についていくなんて、頼もしいです!

※社会力とは、筑波大学教授 門脇厚司先生の言葉で、「人が人とつながり、社会をつくっていく力」のことを言います。

親から離れて参加するキャンプ、そして国際交流

『ラボ』では毎年、全国の教室から集まって参加するキャンプがあります。(自由参加)

親元から離れ、その日初めて会う人たちと過ごす数日間は、とても濃いものとなります!

ホームシックになって泣いてしまう子や、直前まで「行きたくない!」とごねる子もいるそうですが、キャンプが終わるとみんな本当にたくましくなって帰ってくるそうです。

そして、キャンプの経験を積み重ねたのちに参加したいのが、国際交流です。

『ラボ』では、希望者が参加できるホームステイプログラムが用意されています。

行先は、アメリカ・カナダ・ニュージーランド・中国・韓国など世界各国!

子ども達は現地の人々と生活を共にし、生きた言語や異文化に触れ、また自分の英語やコミュニケーション力を試すのです。

一生の宝物になるような、素晴らしい経験となること間違いなしですね!

三田のラボ教室

さて、そんな一風変わった英語教室『ラボ』での実際の様子、見てみたくないですか?

実は、ここ三田市にも『ラボ』の教室があるんですよ!

教室を開催しているのは、ラボ・パーティ児童英語指導者の中村麻里テューターです。

中村パーティの様子をのぞいてみると、ガヤガヤ、キャーキャー…絵を描いていたり、折り紙で何か作っていたり…なんだか学校の休み時間みたいです。

これ、英語の勉強になってるの?こんなことしてて、本当に英語が身につくの?

そんな疑問が湧いてくるような風景。

保護者が不安になるタイプのやつです。笑

けれど、しばらく見学していて気づいたのです。

子どもたちから英語のフレーズが聞こえてくる

この教室内で行われていることが、一体どのように英語の学習につながっていくのでしょうか。

言葉に心がこもっていないと、相手に伝わらない

「英語って、言葉でしょ?言葉には感情がこもってないと、相手には伝わらないから。」

と、中村テューターは言います。

いくら正しい英語を話せても、そこに自分の気持ちを乗せていかないと、相手には何も伝わりませんよね。

劇でセリフを言うためには、登場人物の気持ちを理解する必要があります。

お話を表現するためには、舞台となる国について調べたり、資料を基に想像する必要があります。

テーマ活動では、そういったこともひとつひとつ丁寧に取り組んでいます。

お絵描きや折り紙はその一環で、このようなツールを使ってお話の世界にどっぷりと入り込んだ子ども達は、そこで初めて「心を込めて」英語を話すことができるのです。

将来、心の通うコミュニケーションが取れるように、一見遊んでいるだけのような取り組みも、一つ一つに意味があるのですね。

自分たちで決める

幼稚園児から小学6年生まで、バラエティ豊かな8人が集まっている中村パーティですが、何を決めるにしても、子ども達同士で相談し、意見を出し合い、自分たちで選択、決定をしていきます。

中村テューターは、基本的には道筋を作るだけで、たまに軌道修正をするのみです。

自ら考え、動くという事を大切にしているのが、パーティー活動の様子を見ていて伺えました。

大人はどうしても、もどかしくなって、正解に導くためについ口を挟んでしまいます。

しかし、正解を出すのではなく、話し合いの中で一つのものを作り上げていくプロセスそのものが、子ども達の成長につながっていきます

「口を出さずただ見守る」という親にとっての難行をテューターは引き受け、子ども達の伸びしろをさらに広げていってくれます。

自分たちで決めたことには、自然と責任感が湧くものですね。

自分の役割を全うするために、時にはテューターや仲間の助けを得ながら、子ども達は頑張ります。

幼稚園児、小学生にはハードル高くない!?と思えるようなことも、過ごしずつクリアしていく様子を見ていると、「この子たちは何でもできる!不可能なことなんてない!」と思えるほどです。

これからの学習の礎になるものが、ここでは築かれていると感じました。

ラボは出会いの場、そして自信を身に付ける場

中村テューターは、実は元ラボっ子。(ラボの生徒の事を「ラボっ子」と言うそうです。)

在籍年数は短かったそうですが、それでも「繰り返し聞き、繰り返し口に出して言う」というボでの経験が、その後の英語学習にとても役に立ったそうです。

大人になった元ラボっ子たちの道は様々です。

仕事で英語を使うにせよ使わないにせよ、テーマ活動やキャンプ、国際交流などラボでの多様な経験から、みんな何かを得て、糧にして人生を歩んでいます。

中村テューターが大切にしていることは、「否定しないこと」。

自分の意見を怖がらずに言える環境を作ることで、子ども達は自由に考え発言し、動くことが来ます。

そして自分が得意なことを見つけていくのです。

今はまだ小さい生徒たちに、ひとつでも「私には、僕にはこれがある!」というものを見つけ、自信を持って社会に出ていってほしいというのが、テューターの願いです。

諸外国と比べ自尊感情が低いと言われている日本人ですが、ラボでたくさんのことを経験した高校生や大学生のラボっ子たちは、自信に満ち溢れ、堂々としている子たちばかりだというのも納得です。

複数のパーティで発表会をしたり、キャンプに参加したり、教室の中にとどまらない『ラボ』の活動では、そこでしか出会うことのない子ども達が交流し、お互いに刺激をもらいます。

「大人が子どもに教えられることは少ない。子ども達は交流の中で、自分で憧れの先輩をみつけて目標にしたり、頑張りたいことが見えてきたりします。ラボはその出会いを与えられる場所。お話と出会い、仲間と出会い、その結果として世界と通じ繋がっていけるんだと思います。」

中村テューターのお話を聞いて、ラボでの経験を活かし、将来世界に羽ばたいていく子ども達がますます楽しみになりました!

教室情報

中村パーティは、三田市内の施設で開催中です。

生徒さんは随時募集中!

気になる方は一度実際のパーティの様子を見学してみてはいかがでしょうか。

今回見学させて頂いた幼稚園~小学生のクラスの他に、0~3歳(未就園児)向けの「おやこクラス」が5月にスタートするそうです!

3月・4月には「おやこクラス」の体験会もありますので、ぜひHPをチェックしてみてくださいね♪

ラボ・パーティ公式HPラボ・パーティ
三田市のラボ・パーティHPラボ・パーティ三田
中村パーティInstagramLabo.Nakamura.Party@sanda

おわりに

たくさんの英語教室がある中で、何をポイントとして選ぶかは皆さんそれぞれ違うと思います。

絶対的にコレがいい!といものも存在せず、子どもに合う合わないもあるし…難しいですよね。

単に語学としての英語でなく、文化を超えた深いコミュニケーションを取るための英語を身に付けるには、『ラボ』で行われている一見回り道のような方法が、実は効果的なのかもしれません。

「英語の他に、どんな力が身につくか」ということも、教室選びのポイントにしてみてはいかがでしょうか?

子ども達の可能性を広げ、英語も心も育む英語教室『ラボ・パーティ』をご紹介しました。