三田駅から、車で少し走ったところ。
周りは田んぼに囲まれて、ひっそりと佇む、ダコタラスティックテーブル。
ハンバーガーの特集雑誌の表紙を飾ったことがある、ハンバーガーの巨匠とも呼ばれる北垣さんのお店です。

北垣さんがハンバーガーとの出会いを教えてくれました。
子どもの頃からアメリカの映画が好きで、よく観ていたそうです。
そして、その頃からアメリカンカルチャーやファッション、食べ物に刺激を受け、20歳過ぎに初めてアメリカへ。
アメリカに着いてお腹空いたからとりあえずと、ハンバーガーを食べたら、もうめちゃくちゃ美味しい。なんやこれ!北垣さんの想像していたハンバーガーを超えていた。
そして、一瞬でハンバーガーの虜になったそうです。

それから、大学を卒業し、神戸の洋菓子店でパティシエとして働き始めます。
4年間パティシエとして経験を積んだ後はカフェで店長として勤務。
最初はパスタをメインにしていましたが、徐々にハンバーガーへとシフトしていきました。
当時はグルメバーガーという言葉もなく、1つ¥1000-を超えるハンバーガーはなかなか受け入れてもらえず苦戦の毎日。
しかし、素材や自家製にこだわったハンバーガーにお客様が並び始めます。
14年間培った経験を生かし、2018年にダコタラスティックテーブルをオープンしました。

ダコタはネイティブアメリカンの言葉で友達という意味です。
今までの大切なお客様や昔からの仲間たち、ハンバーガー関係者様や愛好家の皆様が 友達の家に来たようなアットホームな雰囲気にしたくて、ダコタと名付けたそうです。

できる限り地元の野菜や卵などを使い、ハンバーガーのソースやドレッシング等も自家製にこだわっています。
それぞれの食材が美味しいものでできたハンバーガーが美味しいのは当たり前。
各食材が織りなすハーモニーというのは、食材の使い方や味の足し引きが大切になってくるそうです。
味にもメリハリが大切で、甘さ・酸味・スパイシーさ、食材のうまみが一つになったときの完成形を想像しながら、北垣さんはハンバーガーを作っていると言います。

こだわっている食材の一つとして、自家製ベーコン。
肉の厚みがあって迫力があり、スモークされた薫りが食欲をそそります。
お店で1週間かけて作る自家製ベーコンは、7〜8割のお客様がトッピングされています。

“最後に”
田んぼの真ん中にポツンとある、アメリカの田舎町にあるダイナーのような雰囲気の内装。
工事にも毎日立ち会い、自分たちで壁を塗ったり、トタン屋根の錆を落としたそうです。
テーブルや椅子、照明など細部までアンティークで、北垣さんのこだわりが感じられます。

北神戸の自然豊かな場所にある「ダコタラスティックテーブル」
ハンバーガーの巨匠は今もハンバーガーと向き合っています。これからもずっと。

現在新しいメニューも考案中。
乞うご期待。

Infomation
店舗名ダコタラスティックテーブル
住所神戸市北区長尾町707−1
営業時間11:00~18:00 定休日:月火
お電話番号078-986-1237
公式HPwebサイト