「赤ちゃんはいつから言葉を話すようになるんだろう?」と期待と不安が入り混じっていませんか?
赤ちゃんは、生後6ヶ月頃から話せるようになってきます。
一緒に過ごす時間が長くなってくると、お母さんは「早く話せるようになってほしいな」と思う人も多いですよね。
また、周りの赤ちゃんと比べて、少し言葉が遅いと不安にもなることも。
お母さんと赤ちゃんが楽しくお話しする日を想像しながら、楽しく言葉を覚えさせていきましょう。
1.赤ちゃんはいつから話し始める?
赤ちゃんは生後6ヶ月ごろから話し始めます。
まず、生後1ヶ月後からはクーイングが始まることが多いです。
クーイングとは、片言で母音のみを発することです。
また、「アウアウ」や「バブバブ」などの子音を含んだ言葉を喃語(なんご)と言います。
喃語は、生後4~5ヶ月ごろから話し出すことが多いです。
大体生後6ヶ月頃には、赤ちゃんが話し始めると思っておきましょう。
2.年齢による赤ちゃんの言葉の発達段階
赤ちゃんは、驚きの早さでいろいろなことを学んでいきます。
どのように赤ちゃんが言葉を身に着けていくのか、発達段階を確認しましょう。
段階1.0~2ヶ月
機嫌がいい時や周囲への反応で「アー」や「ウー」などのクーイングを発します。
赤ちゃんによっては「ギャー」「ヴー」などの擬音語を端数る場合もあります。
何を言っているかわからないとは思いますが、何か伝えたい場合もあるでしょう。
例えば、近くにいるとニコニコしているのに離れると「ウー」と叫ぶときは「傍にいて欲しい」ということだったりします。
赤ちゃんからのメッセージをしっかり受け取ってあげましょう。
段階2.3~5ヶ月
3~5か月目の赤ちゃんは泣く回数が減ってきます。
その代わりにクーイングや喃語が増えてきてお母さんも楽しくなってくるでしょう。
この頃から名前を呼んで反応してくれる赤ちゃんも現れます。
他の単語も理解するようになってくるので、たくさん話しかけてみてください。
段階3.6~8ヶ月
6~8ヶ月ごろは離乳食の時期と重なり喃語の発声が増えてきます。
食事をすることで口周りの筋肉が鍛えられ、下の動きも活発になるからです。
「ママ」や「パパ」といった連続した子音も発声できるようになります。
また、「ジジ」「ババ」などの半濁音も話せるようになるのでお母さんも成長に驚くでしょう。
段階4.9~12ヶ月
9~12ヶ月には、身振り手振りを交えて発声することができるようになります。
好きな音や言葉を繰り返し話す赤ちゃんも少なくありません。
この時期になると、喃語はほとんど発声しなくなっています。
喃語の代わりに、お母さんや周りを指差しながら意思表示ができる時期です。
お母さんが赤ちゃんの意図を汲み間違えた場合、拒絶することもあります。
しっかり言いたいことを汲んであげるよう、赤ちゃんの様子を観察してみましょう。
段階5.1歳~1歳5ヶ月
1歳を超えると「ママ」や「ワンワン」など1語のバリエーションを増やす時期になります。
発達の早い赤ちゃんであれば1歳になる前から言葉を増やしていくこともあるでしょう。
赤ちゃんはたくさん浴びた言葉から先に覚えていきます。
お母さんは意識していろいろなバリエーションの1語を話してあげると効果的です。
段階6.1歳6か月~2歳
1語が増えてくると、「ママ、好き」など2語で話せるようになります。
ここから3歳にかけて言葉の表現が広がるのでお母さんも驚きです。
2~3語話せるようになる時期やタイミングには個人差があるのであまり神経質にならないようにしましょう。
3.赤ちゃんの言葉が遅れている原因と対策
赤ちゃんの成長には個人差があるように、言葉の発達にも個人差があります。
ただ、言葉を発する時期はお母さんたちが周りの子供と比べてしまいがちです。
言葉の発達は、基本的に3歳くらいまで多少遅くても心配ありません。
子どもの成長をゆっくり見守ってあげましょう。
万が一、3歳を過ぎても言葉の遅れていると感じる方は、原因と対処法を併せて紹介しますので参考にしてください。
対策1.理解できているのに話せない時はゆっくり見守ろう
お母さんの言葉を理解しているのに、話せない場合は見守りましょう。
例えば、要求を身振り手振りで表現しているのであれば、問題はありません。
特に男の子に多いことですが、大抵は3歳を目途に解決します。
小学校に上がるころには全く気にならなくなっているでしょう。
対策2.理解が出来ていない時は動作を増やそう
言葉の意味が理解できていなくて、言葉が出ない場合は動きで教えましょう。
分かりやすい言葉で話しかけるよう工夫したり、身体の動作と併せて教えると改善されます。
いろいろな遊びや他の子どもとの交流をきっかけに言葉を覚えることが多いので心配はいりません。
対策3.聴覚に問題がある場合は早めに訓練を受けよう
聴覚に問題があって話せない場合は、早めに耳鼻科を受診しましょう。
耳鼻科に相談すると適切な訓練ができる施設を紹介してくれます。
訓練をすることで話せる言葉を増やすことが出来るのです。
ちなみにヘレンケラーが話せるようになったのも訓練のお陰だと言われています。
軽度の難聴であれば気づき辛いので見過ごしがちですが、言葉が遅れる原因となります。
大きな音に反応しない、後ろから声をかけても振り向かない場合は受診しましょう。
対策4.発達障害の場合は専門医に相談しよう
発達障害や知的障害、学習障害の場合は小児科医に相談しましょう。
癇癪を起こして暴れる、目線が合わないという傾向がある場合は要注意です。
専門医の診断は個別に違い、アプローチも多岐にわたるので早めの受診が必要です。
原因としては脳の器質的な異常やホルモン、自閉症や脳性麻痺の場合もあります。
4.赤ちゃんの言葉の発達のためにできること
赤ちゃんと言葉を交わすことはお母さんにとって夢の一つですよね。
赤ちゃんが言葉を覚えるためにお母さんが出来ることはいくつかあります。
言葉の発達のためにできることを紹介していくので、実践してみてください。
4-1.たくさん話しかけよう
赤ちゃんには、日ごろからたくさん話しかけましょう。
お母さんやお父さんの話しかけた量が子どもの言語能力に差を生むという研究もあります。
赤ちゃんが何か飲みたい様子の時は「飲みたいね」と代わりに言ってあげましょう。
お散歩中にも「赤いチューリップだね」や「空が青いね」と何でも話しかけると言葉の習得が早くなります。
初めは、お母さんの独り言のようで変な感じがするかも知れません。
しかし、慣れてくると楽しくなってくるのでおすすめです。
4-2.絵本を読み聞かせよう
絵本の読み聞かせは、言葉の発達にとても効果です。
ストーリーのある絵本は情緒教育にも役立ち、言葉もたくさん覚えられます。
また、絵本は繰り返しの言葉も多いので、言葉のバリエーションを増やすのに効果的です。
たくさん読み聞かせをしてあげましょう。
4-3.オノマトペをたくさん使おう
赤ちゃんにはオノマトペをたくさん使ってあげましょう。
オノマトペとは、擬音語、擬態語のことです。
「ご飯食べるよ」よりも「ご飯モグモグするよ」といった方が言葉と動きがリンクして理解できます。
「コロコロ~」や「ニギニギ」と言ってあげることは、赤ちゃんの言葉の発達に非常に良いのでおすすめです。
4-4.赤ちゃん言葉で話そう
赤ちゃんには、赤ちゃん言葉で話しかけましょう。
「赤ちゃん言葉で話すのはダメ」と言われていた時期もありますが、最近では奨励されています。
実は、赤ちゃん言葉を使うことにより意思の疎通が早くできるようになると言われているのです。
また、赤ちゃんの言葉の発達にも効果があります。
赤ちゃん言葉はどんどん使ってください。
まとめ
赤ちゃんは、生後6ヶ月から話し始めます。
お母さんが、赤ちゃんとたくさんお話したり読み聞かせをしてあげることで、言葉の発達に良い影響をもたらします。
言葉の早い・遅いが気になるとは思いますが、3歳までは神経質になることはありませんので安心してください。
赤ちゃんと1日でも早く一緒にお話しできる日が来ることがとても楽しみですね。