キズク第2号二人のインタビューはヒンメリ作家!
フィンランドの伝統装飾品であるヒンメリ。幾何学的でありながらもどこか温かみを感じるその姿。ゆっくりと揺れ動く様は見るものを魅了してやみません。
そんなヒンメリを三田で製作しているみなづきさん。どうしてフィンランドの伝統装飾品を作ろうと思ったのでしょうか。さまざまな疑問があるなか始まったインタビューは、するすると糸のように全てが繋がっていくのでした。

ヒンメリ作家 みなづきさん

みなづき -minaduki-
フィンランド伝統装飾品 ヒンメリ作家

暮らしの中のにある小さな「癒やし」の存在を知ってもらいたいと、ヒンメリ作家を始める。現在では、素材の藁からオリジナルで作るこだわりのヒンメリ作品を年に一度の個展で展示・販売を行こなう。

ひとつなぎの糸と人

フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」の製作を行うみなづきさん、多数のメディアに取り上げられ個展にワークショップにと多忙な日々を送る。そんな彼女の6度目の個展が三田ほんまち交流館「縁」で開かれる。
彼女がヒンメリを作るきっかけとなったのは7年前に体調を崩した時に受けた、ある言葉であった。当時、うつむいてばかりで気持ちが沈みがちであった彼女は、医師からの「心と身体はつながっている」という言葉が心に留まった。ずっと下を向いていていけないと、前向きになり始めた時、インターネットで見つけたのがヒンメリだった。多面体や幾何学的な造形、それが揺れる姿に心が癒やされた。フィンランドでは家族の幸せを願って食卓の天井に飾られるヒンメリ。大切な人が疲れたり、落ち込んでしまった時に上を見上げるきっかけになればと思い作り始めた。独学で作り方を学び、試行錯誤の末、今では製作に使われる麦まで自家栽培している。

「体調を崩したことで気づけた事も多い。忙しい日々を送る中でヒンメリが上を向くきっかけになればいい」と話すみなづきさん。そんな彼女が作ったヒンメリが今やたくさんの人を癒やしている。ヒンメリは空洞になったストロー状の麦に一本の糸を通し、複雑に作り上げれる。みなづきさんがヒンメリを作り始めたきっかけから、作品に込められた思い、現在に至るみちのりがヒンメリの糸とどこか似ているように感じる、そんなインタビューでした。今回の展示では、畳に寝転んで下から覗く作品など空間全体が人を癒やす構成となっている。会場ではヒンメリの販売もあり、入場は無料、多くの人に足を運んで是非とも癒やされていただきたい。

 

Event Infomation
19年9月29日アートものづくりワークショップ展
+クラフト作家による手づくり雑貨市
会場クリエイティブデザインセンター 神戸kiito
料金材料費など下記サイトから確認
HPwebサイト

19年10月5日“ライ麦わらで作る”光のモビール 
ヒンメリ
会場NHK文化センター 西宮ガーデンズ教室
料金材料費など下記サイトから確認
HPwebサイト

19年11月9, 10日個展
会場三田ほんまち交流館「縁」
料金無料